SGLT2阻害薬とメトホルミンの併用で有意な改善効果 ADAで発表

2010年7月 9日 

 新しい作用機序を有する2型糖尿病治療薬「ダパグリフロジン(dapagliflozin)」が、メトホルミンへの追加投与によって血糖コントロールを改善させるとする知見が、6月に米オーランドで開かれた第70回米国糖尿病学会(ADA)年次集会で発表され、医学誌「Lancet」6月26日号に発表された。
 ダパグリフロジンは、腎糸球体で濾過された原尿中からブドウ糖をナトリウムとともに再吸収し尿中へブドウ糖が失われるのを防ぐナトリウム・グルコース輸送体2(SGLT2)に対する選択的阻害薬。グルコースの尿排出を促す作用をもち、インスリン分泌への直接的な影響がなく、体重減少にも有効であることが示されている。
 英Aston大学臨床科学教授のClifford Bailey氏らが行った第3相無作為化対照二重盲験試験は、メトホルミンを服用中の成人2型糖尿病患者534例を、無作為にdapagliflozin 2.5mg/日、5mg/日、10mg/日の3用量投与群とプラセボ群に割り付けて行われた。
 その結果、HbA1c低下はプラセボ群で0.3%だったのに対し、ヘモグロビン(Hb)A1c は2.5mg/日群で0.67%、5mg/日群で0.70%、10mg/日群で0.84%それぞれ低下し、有意な改善効果が認められた。体重もプラセボ群では0.9kgの減量だったのに対し、2.5mg/日群で2.2kg、5mg/日群で3kg、10mg/日群で2.9kg減少した。
 Bailey氏らは「メトホルミンにダパグリフロジンを追加する治療は、目標血糖値に達しない症例での新しい治療オプションとして用いられるだろう」と述べている。
Effect of dapagliflozin in patients with type 2 diabetes who have inadequate glycaemic control with metformin: a randomised, double-blind, placebo-controlled trial
Lancet 2010; 375: 2223-33
(TERA)

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